M.o.S.A.

□■phot by 長男■□

この週末、気持ちよい秋晴れの下で、
箕面市秋季市民体育大会・一般男子Aの部が開催された。

今春、一般男子Bの部で優勝した僕とOさんのダブルスペア。
大会規定によりBの部で優勝した場合は自動的にAの部に出場しなければならない。

「箕面市のAランクトーナメントはレベルが非常に高いですよ！」
「もうこれまで充分に頑張って戦ったから、もうイイでしょう」

なんてアドバイスを頂いたこともあった。

そう、
一般Aの部は、、、歴戦の猛者達、、、頻繁に草トーナメントに出ている人や
テニスを職業にしている人（プロコーチ、インストラクター）等が多く出場する
レベルがまた一段違うトーナメントなのです。

遠い昔にテニスをやっていました･･･で、通用するのはBランクまで。
さてどうするか･･･

Bランク優勝で区切りをつけて、出場しないという選択肢を選ぶことは簡単だ。
でも、この高いハードルを目指して無謀にも挑戦することで自分の何かが変われば、、
そしてその姿をテニスをしている息子達、そして日々頑張ってくれている妻が見てくれれば･･･
例え1回戦敗退でも、きっと得るモノがある筈。


そう決めた日から、僕はトレーニングの一環として箕面の山へ走ることを始めた。
こんなまとまった距離を走るのは高校生の時以来･･･
起伏の激しい道を喘ぎ走り、自分の体力の減退を実感しつつもそれを続けた。
そして週末は4時間～8時間程度、、テニスの練習に充てた。


そんな時、先日は息子達が、、所属するテニススクールで長男が優勝！
そして次男は最年少ながらベスト4！
彼らも彼らなりに頑張っている。
試合後、2人は僕に言った。
「次はパパの番だね」
受け取ったのは勝利という名のバトン。

なんとしても負けられないと更に励んだトレーニングで、
少しずつ、、だけど確実に自分の体力とテニスが上向きになりつつあることを
実感しつつある状況で迎えたこの週末。

流石Aランク、、1回戦、2回戦から、
見ていて「凄いなぁ、おもしろいなぁ」と思わせてくれるレベルの高い好ゲームが
各コート随所で繰り広げられている。

Aランクは若手も凄いし、ベテランも凄い。。
そうは負けないと思われるペアも早いラウンドで姿を消します。

息子達2人がいつもお世話になっているテニススクールのコーチペアが健闘空しく2回戦で負けました。
そして優勝候補筆頭と目された、全国出場経験のある高校生＆その彼のジュニア強化コーチのペアが、
大接戦の末に3回戦で敗退しました。

そして僕達ペアは･･･


□■phot by 長男　■□

初戦となった2回戦を接戦の中でなんとかギリギリ勝利、そして3回戦は大学生ペアに勝利。。
そして迎えた準々決勝、、、Aランク数度の優勝経験を誇る、箕面では有名なベテランペアと対戦。。
このペアも優勝候補と目されて下馬評では完全不利でしたが･･･

2人の調子、呼吸が非常に良くなっていたこともあり、なんと6-0で勝利！
大会運営関係者も「どこの誰だ？？」と慌てた大アップセット劇で、準決勝へ。

相手は箕面市西部は彩都のテニススクールのプロコーチペア。
スコアも内容も結果的に事実上の決勝となった試合でした。

接戦となりあと一本取ればというシーンもありましたが
最初のサービスゲームをブレークされたのが響き、惜しくも敗退。
しかし試合終了した時に、集まった多くのギャラリーから暖かい拍手が、、そして色々な人達から、

「ナイスゲームでしたね！」
「いいテニスしていますね！！」

とわざわざ直接声を掛けていただきました。

終了後の表彰式、、、3位ということでメダルと表彰状の授与。。
僕としても予想を超える結果を残すことができました。


□■過去参戦したBランク戦の金・銅メダルと一緒に。銅メダルが2個となりました■□


僕「最後負けちゃったけど･･･お父さん頑張ったかな･･･」
息子達「当たり前やん！今日のパパ、めっちゃ強かったで～！！」

それを聞いたとき･･･
オヤジな年齢になってから、自分のことで初めて胸が熱くなりました。。


初戦でちょっとこれは負けるかなって思った時、、思い浮かんだのは
苦しいランニングの時に眼にし、癒してくれた箕面の山々の緑の風景。
「こんな所で終わるようなトレーニングの量ちゃうやんか！」
自らを奮い立たせ乗り越えた。

僕の挑戦は未だ続く。。。

少なくともいつかAランクで頂点に立てる日まで。



ペアを組んでくれたOさん、そして応援してくれた皆さん、本当に本当に有難うございました！